「首の痛み」

ヘバーデン結節と全身症状

中高年の女性の首こり、肩こり、首の痛みは「首ヘバーデン」


中高年女性で首の痛みをはじめとする、ひどい首こりや肩こり、頭痛、めまい、難聴、耳鳴りなどを訴える人たちに対し、隠れている本当の原因は「ヘバーデン結節」ですが、ほとんどの場合、これに気づかず重症化させています。

 この場合、「首がよくまわらない」「朝起きた時から首の調子が悪い」「まわすと片方だけ引っ掛かる」など首の運動可動域の制限が見られます。自分でも整体やカイロに通うと、首をボキボキとされることが「危険」と本能的にわかっているので怖がります。

 「ヘバーデン結節」が隠れた原因となって、首が「むち打ち症」になっているのです。「悪い足による悪い歩き方」に加え、「ヘバーデン結節」が首に起こると「むち打ち症の後遺症状態」を引き起こすのです。首に異常があると、自律神経失調状態やうつ状態、認知症などの隠れた原因にもなると考えられます。首にヘバーデン結節が発症しているものを仮称「首ヘバーデン」と名づけ、警告していますが、多くの接骨院・治療院で見落とされています。これも盲点であり、現代医療や民間療法の落ち度なのです。

症状

1首に慢性痛があり、首がつったり、寝違いを起こしたりしやすい

2首こりやひどい肩こり、頭痛、めまいなどに悩まされている

3首が悪いのに「枕が悪くて首に合わない」と錯覚している(「枕が合わない」のは首が悪い証拠)

4首の回りが悪く、特に片方(右方向)を向くと引っかかる

5首を回したり、上を向くとめまいや手の指がしびれる

6首の整体やカイロでボキッとさせた後、めまいや頭痛、吐き気がしたことがある

7首の整体やカイロに不安や危険性を感じる

8力仕事をした後、首に痛みを感じる

9急に難聴になったり、耳鳴りや耳がつまることがある

10手指の第一関節が太くなったり変形する「ヘバーデン結節」や足に発症するひどい外反母趾(足ヘバーデン)がある

原因

外反母趾や浮き指、扁平足による悪い歩き方(ひざを伸ばしきってかかとから着地)により、ずれたりゆがんだりしている首に、かかとからの過剰な衝撃波とねじれ波が繰り返され、時間経過と共に損傷度が増して、変形や疲労骨折にまで進行するのです。これは、腰にも同じことが言えます。ですから、首にも腰と同じように分離症・すべり症・ヘルニア・狭窄症などが発症しているのです。その具体的なメカニズムは、

1外反母趾や浮き指による重心のかかとヘの片寄り

2重心のかかとへの片寄りは左右差を伴い、足裏が不安定になる

3足裏の不安定は脊椎の最上部で補いやすいため、頚椎一番と頭蓋骨の接続部にズレやゆがみ が発生する

4頚椎のズレやゆがんだところへ、かかとからの過剰な衝撃波とねじれ波が繰り返し伝わる

5日常生活や仕事、スポーツなどでこれらを反復されるため、気づかないうちに首に変形、炎症、疲労骨折が起こってしまう

6これに「ヘバーデン結節」が加わることで損傷度が増していく


治療法


1バランス
「足裏から頚椎を重力とのバランスで整える」という重力とのバランス医療「Gバランス医療」の考え方が必要で、足裏のバランスは専用のカサハラ式テーピング法や専用の三本指タイプのテーピング靴下で整え、足裏を安定させる。

2免震と血行
人工筋肉素材の「免震インソール」で、かかとから首へ伝わる過剰な衝撃波とねじれ波を吸収無害化し、それ以上の変形や損傷を止める。さらに下肢への血行促進により、全身に血液や酸素が回る施術を行う。

3固定
首専用サポーター「首らくらくサポーター」「首らくちん」で補強して、首の負担度(破壊力)より安静度(治癒力)が上回る固定をする。これにより、自然治癒力(自己治癒力)が最大限に発揮される条件を整えることができる。

最後にここで紹介している「Gバランス医療」(過労性構造体医学)を簡単に説明すると、下記に対し、重力とのアンバランスから全体的(トータル的)に診断(判断)し、正常なバランスに整え、未病のうちに改善していく治療法です。

負傷の瞬間を特定できない運動器系の損傷…ロコモティブシンドローム
原因のはっきりしない自律神経系の不調…ニューロパチーシンドローム
発症に気づかない代謝性障害(生活習慣病)…メタボリックシンドローム

これにヘバーデン結節を加え、未病のうちに改善することにより、健康寿命を延ばし、要介護者を減少させることができて、その結果、医療費の削減に役立つ新しい医療と確信しています。