足首の慢性的な痛み

40歳以降のひどい外反母趾

足首の慢性的な痛み

「少し長く歩いただけで足首が痛い、だるい」「疲れてくると足首に痛みが出る」「足首を回すとゴキゴキ音がする」「つまづきやすい」「スポーツをしただけで原因もないのに足首が痛い」
などと訴える人がいますが、これは慢性捻挫と呼ばれ、足関節を支える靭帯がゆるみ過ぎている状態です。足首がゆるんでいると、わずかなことで捻挫もしやすいのです。

原因

足関節は、正しく機能していれば、何千歩、何万歩歩いても耐えられる構造になっています。しかし、外反母趾や浮き指、扁平足があると、指が踏ん張れていないために、足先が外方向へ流れて、足首が必要以上にねじれてしまうのです。このねじれた状態に体重が加わり、歩行時の反復により次第に足関節を締めている靱帯が伸びて、足首がゆるんでしまうのです。

そのため、日頃から足首に疲労が蓄積されていて、わずかな時間の歩行やスポーツなどで負担が増すと痛みが起こるのです。 外反母趾や浮き指、扁平足で、指の背や足指の付け根にタコができている人は、「ねじれ歩行」になるので要注意です。平らなところでつまづきやすいのも、足首がゆるんでいる証拠です。

また、足首がゆるむと、「ねじれ歩行」により、体がゆがみやすくなります。特に、女性は足裏の不安定を首で補うために、肩こり・首こりをはじめ、自律神経失調状態やうつ状態、パニック症などさまざまな体の不調など未病につながってしまうので、早めの対応が必要です。

自分でできる治療法

カサハラ式足裏バランステーピング法で足裏のバランスを整え、さらに足首に包帯を巻いて、足首のねじれを止めます。三ヵ月位の継続が必要です。テーピングが難しい場合は、専用テーピング靴下で対応します。また、足首のゆるみの軽い人は、足首包帯の代わりに、専用の足首サポーターで簡単に対応することも可能です。こじらせている場合は、五~六ヵ月位の固定が必要です。しっかりと固定をしないと治りが遅いので注意してください。

注意点とアドバイス

40歳以降の女性では、「仮称:足へバーデン」により、まれに足根骨に骨棘(こつきょく)(トゲ状の骨)ができる場合があり、正座も困難になります。その場合は、一年位の時間を要します。 いずれにしても、早めの対応が大切です。