かかとに近い土踏まずの痛み

40歳以降のひどい外反母趾

かかとに近い土踏まずの痛み


土踏まず

土踏まずのかかとに近いところが、歩き始めや歩いている時にピリピリと痛む状態です。スポーツを急に始めたり、固い靴を長時間履いた後も起こることがあります。 その箇所を指で強く押すと激痛があるので、すぐにわかります。

このような痛みを起こすのは、ほとんど浮き指の人で足指に踏ん張る力がなく、無意識のうちに指全体を上げて歩いています。足指全体が大きく上に反ってしまうため、足底の筋が余計に引っ張られる形となり、その付着部に炎症が起きてしまうのです。

40歳以降の女性では「仮称:足へバーデン」と共に、土踏まずの位置が高いハイアーチや逆に扁平足の人に多く見られます。特に、ハイアーチで、指全体を上げて歩いていると、足底の筋群の付着部が何倍もの力で引っ張られ、一種の剥離骨折の状態となり、炎症を起こすのです。

自分でできる治療法

長年指を上げて歩く悪い癖があるのに加え、歩行時に体重が常に加わるために、中途半端な治療ではなかなか治りません。 まず、カサハラ式足裏バランステーピング法で足裏のバランスを整えます。その上から、足首にサラシ包帯を幅広く巻き、この状態を四〜六ヵ月間続けます。負担度(破壊力)より安静度(回復力)が上回る固定を行うことで、すべての痛みは90%以上改善することを頭に入れておいてください。

なお、テーピングができない場合は、先に足首のサラシ包帯を巻いてから、専用テーピング靴下を履きます。 また、サラシ包帯ができない場合は、テーピング靴下を履いてから専用の足首サポーターでしっかりサポートすることも可能です。長期間要するので根気よく続けることがポイントです。 X線写真には異常がでませんので、痛みのある箇所がどこなのかを、手で強く押して確認してください。