第一・第二中足骨間の痛み

40歳以降のひどい外反母趾

第一・第二中足骨間の痛み


 

歩き始めやスポーツのし始めに、第一・二中足骨間にピリピリとした痛みがあり、慣れてくると楽になるといった症状です。痛みは、足背部だけでなく、足底部にも多く現れます。中には足の裏だけが痛い、しびれると訴える人もいます。外反母趾で中足関節がゆるんでいる人は要注意です。

自分で確認する方法として、第一・二中足骨間部を上下から強めに指でつまんでみると、足の甲と裏の両方に同じような痛みがあるのが特徴です。

外反母趾で足指の踏ん張る力が特に弱い人が、ヒールやパンプスを履くと、第一・二中足骨間に体重が集中し、中足靱帯が無理やり引っ張られ、開かされるかたちとなり、痛みが起きるのです。 若い人で、つま先を激しく使うスポーツの後に多く見られ、中高年ではまれに買い物やハイキングなどで、長時間歩いた後や履きなれない靴や底の固い靴を履いた後に見られます。

自分でできる治療法

●この場合は、ゆるんだ中足関節の固定保持が必要です。 伸びない綿包帯で甲部分を巻くカサハラ式足裏バランステーピング法を行います。通常三~四週間位が目安となります。痛みの発生メカニズムを理解し、一定期間固定保持して痛みを取ることが大切です。

●テーピングができない場合は、簡単にできる「包帯と専用テーピング靴下との併用法」を行います。履物は、指先が自由に動くだけの余裕のあるものを選び、専用の免震インソールでクッション性を高めることも大切です。

注意点とアドバイス

あくまでも筋の問題であり、Ⅹ線像にはまったく異常は現れません。 必ず、第一・二中足骨間部を甲と足裏から指で強くつまんで、痛みにより損傷の程度を確認します。外反母趾や浮き指があり、急に運動を始めた思春期の男女に見られます。これを「仮称:カサハラしびれ痛」と呼んでいます。