第四趾付け根の痛み

40歳以降のひどい外反母趾

第四趾付け根の痛み


主に第四指の付け根に起きた痛みの症状を「モートン病」または、「中足骨骨頭痛」と呼びます。
中年以上の女性に多く見られ、第四指のつけ根部分に、トゲでも刺さっているような「チクチク」「ピリピリ」した痛みや灼熱感やほてり感などの違和感がある人もいます。

痛みがひどい場合は、疲労骨折を起こしている場合が多いので注意が必要です。

モートン病には、三つのパターンが見られます。①の「神経腫が原因」になっている場合はかなり少なく、中足関節を手で左右から強く挟むと、痛みや指先のしびれ感があります。

モートン病の多くは、②の「中足骨骨頭部の変形が原因」となる場合と、③の「仮称:足へバーデンが原因」となる場合があり、第四指の付け根を上下から手で強くつまむと、一点に激痛があるのが特徴です。モートン病として多い②と③の原因としては、外反母趾や浮き指、扁平足により、指の付け根にある中足関節がゆるんで逆アーチ(舟底形)となり、指が浮いて第四指の付け根を過剰に打ち付けて歩いてしまうことがあげられます。

一日に何万回と繰り返し打ちつけるので、第四中足骨骨頭部の骨が変形してトゲのようになり、周りの神経を圧迫して痛みが起こるのです。 特に、中高年に多い「仮称:足へバーデン」が原因となっている場合、「仮称:へバモートン」と呼び、一般的なモートン病と区別しています。

自分でできる治療法

カサハラ式足裏バランステーピング法を四~六ヵ月位行うと、炎症がとまると共に痛みも消えてきます。こじらせた場合は一年位を要することがあります。ポイントは、中足関節の固定保持によって足裏の横アーチを再生させることです。ひどい痛みの場合は、テーピングの上から、足首の包帯固定を加えると痛みが早く取れます。
●テーピングができない場合は、「包帯と専用テーピング靴下」とのカンタン併用法を行います。
●履物は、専用の免震インソールでクッション性を極力高めることが必要です。

注意点とアドバイス

モートン病に似た症状は「仮称:足へバーデン」や関節リウマチでも起こります。初期や中期では通常X線像には異常が現れません。本来のモートン病と区別することが重要です。